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2010年6月16日
皆さんに知っておいて欲しいこと
こんにちは、院長の野々山です。インプラント治療に携わること約15年。年100本以上のインプラント治療を行っていますから、多くのインプラント治療を行ってきたことになるでしょうか。
世の中には、実は間違った情報が多い
まずはじめに、皆さんに知っておいて頂きたいことがあります。現在、私たちはTV、新聞など各種媒体、インターネットを介して、歯科用インプラントに関する様々な情報を簡単に手に入れることができます。
しかし残念なことに、その中には必ずしも科学的ではないもの、あまりに商業主義的なものがふくまれていることも事実です。
正しい知識で正しい歯医者選びをして欲しいから
インプラント治療は、科学的な裏づけ(エビデンス)のもと基本に忠実に治療を行えば、患者さまのQOL(食生活を含めた生活の質)を飛躍的に向上させることは実証済みです。
私たちは、患者さまに正しい歯科医院選びをしていただきたい、インプラント治療を受ける患者さまがみなさん幸せになってもらいたい、純粋にこの気持ちからホームページを立ち上げました。
これから実際に治療を受ける方々にとって、このホームページがインプラントを正しく理解していただく手助けとなり、また治療に対する不安、誤解などを解決するためにお役に立てれば幸いです。
スケッチやデッサンから、歯科治療に必要な「造形感覚」を学んだ
私の趣味は油彩、水彩、アクリル水彩等の絵を描くことです。大学時代には美術部に所属し、二度の県美展での入選経験もあります(ちょっぴり自慢です)。
唐突にこんな話をすると、"それがインプラントとどう関係あるの?"と思う方もいるかもしれませんね。でも実は、歯科治療において、3次元的感覚や美的センスは非常に重要なのです。
たとえば、限られた骨のスペースのどのポジションにどういう方向にインプラント体を埋入するか、どの部分のかみ合わせはどういう形態がもっとも美しく機能的か、という判断には3次元で物事を把握する造形スキルが必要です。
また、歯の持つ本当に微妙な形態、色合いを判別するときには、絶妙な色彩感覚が求められます。
こうした"物事を立体的に判断し、見極める力"は、歯科治療のトレーニングだけでは身に付きにくい力です。歯科治療に不可欠なこの能力を、私はスケッチやデッサンから身につけることができました。
今まで数々のインプラント治療を成功に導くことができたのも、スケッチやデッサンなどのトレーニングがあったからこそ、だと考えています。
患者さまとの信頼関係を一番大切にしたい
ドクターにとって一番大切なものはなんでしょうか。もちろん日々技術を研鑽し続ける貪欲な技術欲は大切です。しかしながら、一番重要なのは"いかに患者さまとの信頼関係を築けるか?"ではないでしょうか。
特に患者さまの悩みに耳を傾け、治療計画や治療内容を丁寧に説明する姿勢は、歯科医師として、そしてひとりの人格ある人間として大切だと考えています。
当院では、インプラント治療だけをことさらにお勧めすることはありません。患者さまのご要望を伺いながら、入れ歯・ブリッジなどの治療方法を検討した上で、一番患者さまに合った治療をご提案します。
その際、選択を患者さまに委ねっぱなしにするのではなく、プロとしてその方に最適だと思われるアドバイスも同時に差し上げるようにしています。こうした信頼の絆をより深めていくことこそが、患者さまへの安心へとつながると信じています。
治療の際、疑問・質問がありましたら、何でもお気軽にご相談ください。
プロフィール
横浜インプラント歯科 野々山歯科医院 院長 野々山浩介
院長として日々診療におこなうかたわら、2人の息子の父親でもあります。
【経歴】
1961年生まれ 広島県出身 三人兄弟の次男
1987年 広島大学歯学部卒業
東京都中央区銀座、港区南青山にて勤務を経て
1992年 現在地(横浜市西区)にて開業
全国の歯科医の会「さきがけ」会長
インプラントに携わる歯科医たちが行う勉強会の会長を務めています
弟も同窓 広島大学歯学部卒業
現在東広島市にて矯正専門医として矯正歯科を開業
(ののやま矯正歯科 http://www.nonoyama-clinic.jp/)
兄は東京大学工学部卒業、ソニー勤務
【修了コース】
JIADS(the Japan Institute for Advanced Dental Studies) ペリオコース、JIADS 再生療法コース、JIADSインプラントコース、JIADSインプラントアドバンスコースを履修。
毎年、多くの国内外の学会等に参加。 自らも国内各地の歯科医師会、保険医協会、学術団体主催の講演会にて多数の歯科医師に対しての講演、研究会での発表もしています。また、歯科専門の学術ジャーナルへの論文の発表等も多数しています。
【所属学会】
・5-D Japan 会員
・American Academy of Periodontology会員
・日本臨床歯周病学会会員
・OJ(Osseointegration study club Japan)会員
・接着歯学会会員
・AO(Acadeny of Osseointegration)会員
受付
ご予約の相談はもちろん、治療中の疑問・質問なども承っております。どうぞお気軽にお尋ねください。
待合室
待合室は清潔感のあるインテリアで、明るくコーディネートしました。ソファに座ってゆっくりと診療をお待ちください。
診療室
座り心地のよいユニットをご用意しています。常にクリーンな状態にしておくことで、ハイレベルな感染対策をおこなっています。
感染対策
医院で忘れてはならないのが、院内感染に対する意識です。当院では滅菌器具を使った器具の消毒、滅菌を徹底しております。また、患者さま一人ひとりに手ぶくろ、うがいコップはもちろん使い捨て。患者さまの感染対策に万全を期しています。
マイクロスコープ
歯科治療では、肉眼では確認できないほどの細かい作業が必要とされます。そこでドクターの強力な武器となるのが、この「マイクロスコープ」とよばれる顕微鏡です。マイクロスコープを使えば、患部を肉眼の約20倍で確認できます。これにより、処置能力が飛躍的に向上します。
インプラント治療のための検査
◆全身の健康状態の検査
◆レントゲン検査
◆歯周病検査
◆模型検査
◆CT検査
診断、治療計画
◆場合によって、歯周病の治療や骨を増やす処理などをおこないます。インプラントを長持ちさせるためには、必要な処理です。
1回目の手術
骨にインプラント体を埋め込む手術をおこないます。
◆歯肉を開き、骨にインプラント体を埋め込むための穴を作ります。
◆インプラント体を埋め込み、歯肉を閉じます。
◆その後仮歯をつけて、インプラント体が骨としっかりくっつくのを待ちます。通常は2ヶ月~4ヶ月です(骨の状態によって変わります。平均的に上あご4ヶ月、下あごで2ヶ月です)※場合によっては付けないこともあります
2回目の手術
◆インプラント体の頭を出し、キャップをつける手術
インプラント体と骨がしっかりくっついたら、もう一度歯肉を開いて、インプラント体の上にインプラントの周りの歯肉を整えるためのキャップをつけます。歯肉が整うまで、仮歯をつけて待ちます。
◆かぶせ物の装着(インプラントの完成)
インプラントの周りの筋肉が整ったら、キャップをはずして、かぶせ物の土台を立てます。そして、最終的なかぶせ物を装着します。
この時点でインプラントが完成します。
【インプラント】【入れ歯】【ブリッジ】の違い
失ってしまった歯を補う場合、【インプラント】【入れ歯】【ブリッジ】の3つの方法があります。このページでは、入れ歯、ブリッジをインプラントと比較しながらご説明します。
入れ歯との違いは?
ブリッジとの違いは?
【インプラント】【入れ歯】【ブリッジ】比較表
当院が選ばれる10の理由
インプラントに携わること約15年、数多くの症例を経験して参りました。北海道から沖縄まで、日本全国の患者さまがインプラント手術を求めていらっしゃいます。このページでは、当院のインプラント治療について説明します。
<当院が選ばれる10の理由>
術後、20年間無料保証
当院のインプラント技術~スタディ・グループ「さきがけ」、会長として~
"痛みゼロ"のインプラント手術を目指します
【マイクロスコープ】 綿密な手術で術後の経過も良好に
【ピエゾサージェリー】 手術のリスクを軽減します
10年後も安心して噛めるように。"土台"づくりを大切に
他院でインプラントを断られた方へ
選び抜かれたインプラントメーカー
いわば正確な"地図"。CTで骨を3次元で把握
メリット・デメリットまでシッカリと説明します
入れ歯との違いは?
入れ歯(義歯)には、次のような利点があります。
○健康保険でも作ることができる
○短期間でできる
○他の歯をあまり削らないで作ることができる(ブリッジとの比較での利点)。
しかし、入れ歯の場合、支えとなる歯が入れ歯とともにゆすぶられてぐらついたり、入れ歯に接する歯が非常に虫歯になりやすいという傾向があります。
では、インプラントと入れ歯の違いを考えてみましょう。
インプラントは健康保険でできませんが、入れ歯は健康保険でもできます。
入れ歯の場合は、材料や作り方によっては健康保険の適応を受けることができます。
インプラントは隣の歯を削る必要がありませんが、入れ歯は隣の歯を削る場合が多いです。
部分入れ歯の場合はバネをかける都合上、歯をけずらなければいけないことが多いです。特に精密な入れ歯になるほど、削る量が増える傾向にあります。
インプラントの装着感は自分の歯とほぼ同じ食べやすさで食事を楽しめますが、入れ歯は噛む力も弱く食感も鈍くなります。
入れ歯になると自分の歯の20~30パーセントの力でしか咬み切れなくしまい、味覚や食感も鈍くなりますが、インプラントの場合は自分の歯とほぼ同じ力で咬むことができるので、食生活を変える必要はありませんし、食事が楽しくなります。
インプラントはきちんとお手入れをすれば骨や歯肉の減少を防げますが、入れ歯は防げません。
インプラントの場合、毎日のお口のお手入れをきちんとおこない定期的にメインテナンスを受けていけば、骨や歯肉が減るのを予防し、長くインプラントをお使いいただけます。
これに対して、入れ歯を入れているとじょじょに骨が減っていきます。ですから、何回も裏打ちをしたり、作り直しが必要です。この骨の減少は定期的に検診をして予防できないことが、インプラントとの大きな違いです。
ブリッジとの違いは?
ブリッジには次のような利点があります。
○健康保険でも作ることができる
○短期間でできる
○外科的な治療は基本的には必要でない。
しかし、ブリッジの場合、構造的に決定的な欠陥として、負担の大きくなった支えの歯がむし歯になりやすく、しかもそれに気づくのが遅くなって抜歯になってしまうことが多々あります。
では、インプラントブリッジの違いを考えてみましょう。
インプラントは健康保険でできませんが、ブリッジは健康保険でもできます。
ブリッジの場合は、治療方法や材料によっては健康保険の適応を受けることができます。
インプラントは隣の歯を削る必要がありませんが、ブリッジは隣の歯を削らなければなりません。
インプラントとブリッジの一番の違いは、インプラントでは両隣の歯を削る必要がないことでしょう。歯は削れば削るほど、その寿命が短くなります。歯を削らないですむインプラント治療は、周囲の歯を守ることになるのです。
インプラントは周りの歯に負担をかけませんが、ブリッジは支えになる歯に負担をかけてしまいます。
ブリッジの場合、ブリッジの橋の部分(ポンティック)にかかる力は、支えになる歯が負担することになります。インプラントの場合は、インプラントも力も負担しますので周囲の歯の負担が少なくなり、お口全体の歯を守ることにもつながります。
インプラントの装着感は自分の歯とほぼ同じ感覚ですが、ブリッジの場合、装着感は良いとはいえません。
ブリッジの場合、ポンティックの下部と歯肉との間に隙間ができて食べ物が詰まりやすくなったり、内側を舌で触ったときのポンティック特有の形に慣れるまで時間がかかったりする場合があります。
それに対して、インプラントは自分の歯とほぼ同じ装着感にすることが可能です。
【インプラント】【入れ歯】【ブリッジ】比較表
項目/治療法 | インプラント | 入れ歯 | ブリッジ |
---|---|---|---|
見た目の美しさ | 優れる | 良くない | 良い |
噛む力 | 優れる | 弱い | 良い |
口内衛生 | 優れる(手入れ要) | 不衛生になりやすい | 不衛生になりやすい |
耐久性 | 優れる(手入れ要) | 合わなくなる事が多い | 両隣の歯に負担 |
健康な歯を削る | なし | なし | 両隣の歯を削る |
違和感 | なし | 有り | 少ない |
顎骨がやせる | なし | やせる | やせる事がある |
手術 | 有り (抜歯程度) | なし | なし |
診療形態 | 自由診療となります | 保険診療 見映えの良いものは、自由診療となります |
保険診療 見映えの良いものは、自由診療となります |
治療期間 | 4~6ヶ月 | 2週間~2ヵ月 | 2~3週間 |
術後、20年間無料保証
インプラント治療を行う医院のレベルや部位によっても異なりますが、インプラントの成功率は、約97% と言われております。
しかし、もし万が一あなたのインプラントが、術後脱落してしまったら......。
どうぞご安心ください。当院のインプラント治療には、術後、20年間無料保証をつけています。通常の使用で破損や脱落、不適合などが生じてしまった場合支障が生じた場合、術後20年間、すべて無料で再治療を行っています。
【保証が適応される条件】
・4か月に一度の定期健診を受けていること
インプラント最大の魅力は、天然の歯に限りなく近い咬み心地
"歯を失ってしまってよく咬むことができない"と悩んでいる方はいませんか?そんな方にお勧めなのが、インプラント治療です。インプラントの最大魅力は、限りなく天然の歯に近い咬み心地です。
このページでは、"インプラントってなに?""聞いたことはあるけど、もっと知りたい!"という方のために、インプラントのメリット・デメリットなどについて少しご紹介します。
インプラント治療は、安全ですか?
インプラントのメリットは?
インプラントのデメリットは?
インプラントの治療期間はどれくらいですか?
治療が終われば歯医者さんに行かなくてもいいの?
インプラントはどれくらいもちますか?
インプラント治療は、安全ですか?
はい、インプラントは安全・安心な治療法です。
インプラントは身体に害のないチタンでできています
チタンは骨とくっつく(結合する:オッセオインテグレーション※)性質があり、また生体親和性がよく為害性のない身体にやさしい安全な材料です。整形外科でも骨折の治療などに使われています。現在、主流のインプラントもチタンで作られていますので、安心です。
徹底した衛生管理下で治療をおこないます
歯の治療は清潔な環境のもとで滅菌・消毒した器材を用いておこないますが、とくにインプラントの治療は使い切りの器材を多用するなど、徹底した衛生管理下でおこないます。
正確な診断と綿密な治療計画を立て、慎重に治療をおこないます
インプラントの治療はまず正確な診断と綿密な治療計画を立て、それに基づいて慎重に手術をおこないます。また、内科的な理由でより注意を要する場合は、かかりつけの医師と綿密な連携をとり、麻酔科医による全身状態のモニタリング下で手術をおこないますので、安心してください。
当院のインプラント技術
インプラント技術は、日々進歩しています。次々と患者さまの負担を減らす技術・素材が開発され、特にここ近年の進歩は目覚しいものがあります。
本当に良い治療・質の高い治療を患者さまに提供したいと願うドクターであれば、こうした最新技術に日々神経を尖らせ、幅広い技術・知識を習得し続けることは必須でしょう。
当院院長/ 野々山は現在、「さきがけ」という歯科医の会で会長を務めています。
「さきがけ」は毎年海外の学会等に共に参加し、研鑚を積んでいる全国の同じ志を持った歯科医と新しい技術と知識を共有し、更なる向上をめざして作った集まりです。
日進月歩の治療に対して、国内外の新しい文献を研究し、知識、技術を日々更新しています。
「さきがけ」は、多くのインプラント治療を今後受けようとされる方々に、わかりやすく有益な情報をお伝えしています。
インプラントのメリットは?
インプラント最大のメリットは、なんといっても自分の歯と同じ感覚で食べたりしゃべったりできること。ここではインプラントの魅力を少しまとめてみます。
◆よく咬むことができます。インプラントは直接あごの骨に植えられますから、自分の歯に近い感覚で咬むことができます。
◆入れ歯やブリッジに比べて、見た目が自然で発音もしやすくなります(審美的でしゃべりやすい)
◆隣の健康な歯を削らずにすみますから、残っている自分の歯の寿命を延ばすことができます。
◆咬んだときに、残っている歯にかかる力の負担を小さくしてくれます。
◆形が天然の歯に似ているので、入れ歯やブリッジに比べてお口のお掃除がしやすくなります。
インプラントのデメリットは?
限りなく天然の歯に近いインプラント治療ですが、当然ながらデメリットも存在します。
◆インプラント治療は健康保険の適応ではありません。治療には専門的な知識、技術が必要であり、さらに通常よりも精度の高いかぶせ物や上質の材料が必要となります。
また、インプラント手術は、衛生管理の面で安全性を徹底するために使い切りの器材を使用します。以上のことから、インプラントの治療費は比較的高額になります。
◆治療期間が他の治療に比べて長くかかります。治療期間は最短でおおよそ4か月から半年ほどで、インプラントの本数が多い場合や骨を増やす処理もおこなう場合などでは、一年以上になることがあります。
◆外科的な治療(手術)が必要になります。しかし、最近のインプラントの治療は患者さまの身体に負担をかけずにできるようになっているので、ご安心ください。
インプラントの治療期間はどれくらいですか?
最短でおよそ4か月から半年ほどで、その間1~3週間ごとにご通院いただくことになります。
インプラントの治療期間は、インプラントを入れる場所が上あごか下あごかなどで差がありますが、最短ではおおよそ4か月から半年ほどになります。その間は、だいたい一週間~3週間ごとにご通院いただくというケースが一般的です。
ただし、あごの骨の量が少ないために骨を造る手術が必要であったり、残っている歯が歯周病にかかっているため治療が必要な場合などは、半年から一年程度治療期間が長くなります。
治療が終われば歯医者さんに行かなくてもいいの?
インプラントを長く使っていただくためには、メインテナンスがとても重要ですので、定期的に通院ください。
インプラントを入れる手術をスタートとすると、インプラントの上にかぶせ物(人口の歯)を装着した時点がまず最初のゴールと言えましょう。そして同時に、ここからがインプラントを長く使っていただくための新たなスタートとなります。
なぜなら、インプラントを長持ちさせるためには、患者さま自身による毎日のお手入れと、専門家(歯科医師や衛生士)による定期的なメインテンスが必要不可欠だからです。
歯をなくした原因を振り返ってみよう
ここで、歯をなくされた原因を振り返ってみてください。多くの方は、毎日のお口のお手入れが不十分だったため、虫歯や歯周病になって歯をなくされたのではないでしょうか。
インプラントが入ったからといって、お口のお掃除が不十分なままだったら、まただめになってしまう可能性が高いでしょう。
ですから、インプラントを長持ちさせるためには、お口の中のお手入れを毎日きちんとおこない、さらに定期的に専門家のチェックを受けて、ケアしていくことが大切なのです。
インプラントのメインテナンスは、自動車の車検のようなものです。
メインテナンスでは、インプラントの部分がばい菌(歯周病)に感染しないように専門的な方法でお口のなかをきれいにしたり、磨き残しがなくなるように練習していただいたり、インプラントにあまり強い力がかかり過ぎないようにチェックします。
自動車の車検のようなものだとかんがえてください。定期的なメインテナンスで、インプラントを長持ちさせることができるのです。
"痛みゼロ"のインプラント手術を目指します
"痛そう""手術が怖い"そんな不安から、インプラント治療をあきらめている方はいませんか?当院のインプラント手術では、麻酔を2段階に分けることで、できるだけ痛みの出ない方法で手術をおこないます。
ですから、手術のイメージとしては、親知らずの抜歯程度です。術後2~3日は多少痛みが出たり腫れたりすることもありますが、痛み止めのお薬を飲めば大丈夫です。
場合によっては、腫れ止めのお薬を併用することで、より手術後の痛みをコントロールできます。また、手術後48時間、患部を冷やせば、痛みや腫れはさらに改善されます。
2段階の麻酔方法
はじめに、針を使わない"表面麻酔"を行いて患部に麻酔をしみこませ、"じんわり"と麻痺させます。そして、患部が十分に麻痺したところで針を使って麻酔液を入れていきますので、麻酔針の"チクリ"とした痛みがありません。
当院では他では行わないような"できるだけ痛みの出ない方法"を採用しております。
他の先生が使っていらっしゃらないほどの細い針(普通の注射針は直径30ゲージ/電動注射針は31ゲージ/当院の注射針は33ゲージ*ゲージの数値が上がるほど、針は細くなります*)で、普通の麻酔針であれば何箇所かを掴んでしまう痛みを感じる場所"痛点"を
、当院の細い針は掴まないため、痛みを感じないのです。
もちろんこのような特殊な針は値段が高く・さらに慎重に丁寧に扱う必要がありますし、薬液注入の際に手間も時間もかかります。
しかし当院ではそのための努力と時間を惜しまないことで、これまでにない痛みに対する対応を可能としました。
その際も、"電動麻酔注入器"とよばれる特殊な機器を用いて麻酔液を注入します。これを使えばコンピュータ制御下で、ゆっくりと麻酔液を注入できるので、麻酔時の痛み・不快感を大幅に軽減できます。
【マイクロスコープ】 綿密な手術で術後の経過も良好に
インプラントのサイズは、直径約3~5ミリ、長さ8~12ミリ。小さな金属のカケラ程度しかありません。こんな小さなカケラを、あごの骨に慎重に埋めていくわけですから、手術には緻密な技が求められるわけです。
そこで当院のインプラント手術では、「マイクロスコープ」とよばれる高性能の顕微鏡を使用します。
この顕微鏡は最大で肉眼の約20倍で患部を確認することができるので、判別しにくい微少な患部でも簡単に処置ができるようになります(ちなみにマイクロスコープは形成外科や眼科、脳外科、神経血管外科の分野でも使用されています)
たとえば、手術の際に開いた歯肉を針と糸を用いて縫うとき(縫合)、マイクロスコープを使えば今まで見えなかった傷口の細かい処置ができるようになります。その結果、感染のリスクが減り、術後の経過が良好になります。
マイクロスコープを使用したインプラント手術では、手術の成功率を飛躍的に向上させることができるのです。
【ピエゾサージェリー】手術のリスクを軽減します
当院のインプラント手術では、「ピエゾサージェリー」とよばれる機器を利用し、超音波で骨を削ります。この装置の特徴はドリルと違って、骨だけを正確に切削できること。歯肉や神経軟・血管などの軟組織は切削することができません。
従来のドリルを使った治療では、万が一骨の厚みを読み違えれば、周囲にある大切な組織を傷つけてしまう可能性もありました。あごの骨の周囲には血管や神経が無数にありますから、こうした組織を傷つけてしまうと大事故につながってしまいます。
そこでピエゾサージェリーを用いれば、骨だけを正確に切削できるので、そうしたミスはまず起こりません。さらに骨へのダメージも少ないので、治癒も早まるといった特徴もあります。
10年後も安心して噛めるように。"土台"づくりを大切に
インプラントも、家と同じように、土台が大切です。
10年、20年と長持ちするインプラントのためには、土台である歯肉が健康でなければいけません。したがって、インプラント治療の前に歯周病の治療をおこなっておくことが、インプラント手術を成功させるカギなのです。
当院では、インプラント治療の前に歯周病がある方には、まずお口の中の状態を健康にしてから手術をおこないます。土台を整え健康的な歯肉をつくることで、術後の成功率や、生存率が大きく変わってくるからです。
術前の土台作りをおこなうことは、長持ちするインプラント治療の条件です。
インプラントはどんな仕組みになっているのですか?
人工の歯の根であるインプラントを骨の中に埋め込んで、それにかぶせ物をして歯をおぎなう仕組みです。また、インプラントは、歯が1本だけないケースからすべての歯がないケースまで、ほとんどすべてのケースに対応できます。
他院でインプラントを断られた方へ
"あごの骨が少なくなっているので、インプラントは打てない"と他院でインプラント治療を断られた方はいませんか?どうぞ、ご安心ください。
現在では、インプラント技術は大変進歩してあり、今まではできないとされてきたケースでも人工的に骨を増やせば、インプラント手術ができるようになっています。
検査の結果、骨の量が不足していることがわかれば、インプラントの手術の前にあらかじめ骨を造っておいたり、あるいは手術と同時にインプラントの周囲に骨を再生誘導するという美術が近年確立されてきました。これらの技術(下記)により、以前であれば不可能とされてきた骨の量が不足している部分にもインプラント手術が可能になってきたのです。
骨を増やす手術
◆サイナスリフト
上あごの骨が少ない場合におこなう手術です。上あごの奥歯の上方には「上顎洞」(サイナス)という空洞があります。この空洞に補填材(骨と同様の組成で最終的に自家骨に置き換わっていくもの)を填入することで、骨をつくっていきます。
◆GBR法
幅や高さが不足しているところに増大させてインプラントをいれるスペースをつくります。
丈夫な歯肉を移植する手術
◆FGG法
歯肉には「丈夫な歯肉」と「薄くあまり強くない歯肉」の2種類があります。
そして歯の周りには「丈夫な歯肉」がついており、ブラッシングにも耐えられる耐久性があります。しかし、歯周病が進行していたり歯を抜いてしまうと、「丈夫な歯肉」が失われ、「薄くあまり強くない歯肉」が進行してきます。
この状態でインプラントを入れても、違和感があったり、ブラッシングに耐えることができず、感染のリスクも否めません。そこで、FGGとよばれる手術で丈夫な歯肉をよそから切り取り、歯根やインプラントの周りに移植することで、インプラントの周りを強くします。
※他にも、骨のあるとこをろを最大限利用して斜めにインプラントを入れる方法(傾斜埋入)などにより、治療の幅が広がっています。さらに、長さの短いインプラントでも従来以上に骨と強く結合させる技法も開発ささつつあります。
選び抜かれたインプラントメーカー
現在、世界中のメーカーから数百種類ものインプラント体が発売されています。その中で当院が選んだインプラント体は2種類。ひとつはアメリカのメーカーが製造している「3iインプラント」、もうひとつはスイスのメーカーが「ストローマンインプラント」です。
これらのインプラントは、世界中で多くの治療実績があり、多くの診療に裏づけされた臨床データが豊富にそろっているため、非常に高い信頼性があります。
また、ともに会社としての信頼性が高いのも特徴のひとつです。というのも将来、万が一患者さまのインプラントにトラブルが起こったとしても、パーツを安定して供給している可能性が高いため、すぐさま対処できるからです。
もしあなたが安心できるインプラント治療をお探しなら、各医院が採用しているインプラントメーカーにも着目してみてください。
いわば正確な"地図"。CTで骨を3次元で把握
ドクターにとって、CTを撮影することは、いわば正確な地図と同じ役割を果たします。
歯を支えるあごの骨の下には、大切な神経や血管が無数に通っています。あごの骨の厚みは患者さまによって異なり、レントゲン写真ではこれらの神経や血管は確認することができません。
インプラントをしっかり埋めようとするあまり、神経や血管などを傷つけてしまうと、大きな事故につながります。
そこで、当院では事前に歯科専用CTで患部を撮影。あごの状態を3次元的に解析することで、神経までの距離・インプラントの長さ・太さ・方向・角度を正確に把握しています。CTという心強い道しるべのおかげで、リスクが限りなく少ない治療を提供できるというわけです。
※CTは、専門のクリニックでの撮影となります。また撮影代として、1万5000円の別途費用が必要です。
※ケースによっては、CT撮影の必要がない方もいらっしゃいます。
メリット・デメリットまでシッカリと説明します
患者さまの疑問・質問をよく聞いて、丁寧に分かりやすく説明することは、治療において大切なことです。当院では、インプラントのどんな質問でも時間をかけて患者さまの立場に立った説明をお約束いたします。
また、良い点ばかりではなく、治療の時間や費用など、治療のデメリットもシッカリとご説明いたします。そしてケースによっては、インプラント以外の選択肢もご提案。決してインプラント治療だけを押し付けたりするようなご提案はおこないません。
インプラントとは?
インプラント最大の魅力は、天然の歯に限りなく近い咬み心地です。"歯を失ってしまってよく咬むことができない"と悩んでいる方はいませんか?そんな方にお勧めなのが、インプラント治療です。
【インプラント】【入れ歯】【ブリッジ】の違いとは?
失ってしまった歯を補う場合、【インプラント】【入れ歯】【ブリッジ】の3つの方法があります。インプラント、入れ歯、ブリッジの違いを正しく理解できていますか?当院ではこれら3つの治療方法を比較しながら、最善の治療をご提案します。
治療の期間と流れは?
治療期間、初診カウンセリングから、手術、メインテナンスまで、インプラント治療の期間・流れについて詳しくご紹介します。どうぞ、ご参考にしてみてください。
治療後に気をつけることとは?
むし歯になることはありませんが、お手入れを怠ると、周りの筋肉が炎症を起こしてしまうことがあります。インプラントを入れたあとは定期的なメンテンスを受けて、炎症が起こらないように予防することが非常に大切です。
インプラントを長持ちさせるためには?
まず治療前に、骨の量は十分か、歯や歯肉の状態はどうかなど、きちんとした診査、診断をおこなうことが大切になります。また治療後は、口の手入れをきちんとしようという患者さまご自信の意思が何より大切です。
インプラントはどれくらいもちますか?
適切な治療を受ければ、インプラントは通常10数年以上もつことが一般的です。現在の骨と結合させる方式のインプラントは、スウェーデンのブローネマルク博士によって1965年に初めて臨床応用されました。このインプラントは、その後約40年、患者さまがお亡くなりになるまで機能していました。
そして、現在広く使われているインプラントは骨としっかりくっつく純チタン製ですので、生着率(※)も飛躍的に向上しています。下の表はインプラントの生着率の臨床報告です。5年または10年経過した時点で95%以上の生着率がほとんどです。このように、適切な治療を受ければインプラントが長くもつことは、証明されているのです。
※生着率とは、インプラントが体になじんで本来の動きをする割合とお考えください。
インプラントの生着率報告者 | 観察本数 | 観察年時 | 生着率 |
---|---|---|---|
Henri(1996) | 74本 | 5年経過時 | 96.6% |
T.Wilson(1998) | 105本 | 5年経過時 | 98.1% |
Priest(1999) | 116本 | 5年経過時 | 97.4% |
Scholandr(1999) | 259本 | 10年経過時 | 98.5% |
Schelle(1999) | 104本 | 5年経過時 | 95.9% |
しかし、お口のお手入れのでき具合などによって、インプラントがもつ期間は変わってきます。
インプラントそのものはチタンでできているので、むし歯になることはありませんが、毎日のお口のお手入れがきちんとできていないと、天然の歯と同じようにインプラントの周りに炎症が起きて、インプラントの除去に至る場合もあります。
つまり、お口のお手入れのでき具合によって、インプラントのもつ期間が変わってくるのです。
また、喫煙の有無もインプラントがもつ期間に関係します。非喫煙者のほうが喫煙者よりもインプラントが長持ちするといわれます。
さらに、咬む力もインプラントがもつ期間に影響してきます。あごの筋肉が発達して咬む力の強い人、歯ぎしり・くいしばしのある人は、インプラントが壊れることもまれにあります。これを防止するために「ナイトガード」といわれるマウスピースを夜間つけていただくことがあります。
すぐにインプラントができますか?
お口の中に何も問題がなければ、すぐにインプラント手術をこなうことも可能ですが、歯周病があればその治療が優先されます。
現在、40歳以上の日本人がかなりの割合で歯周病にかかっているというデータ(※)があります。歯周病を治さずにインプラント手術をすると、インプラントが歯周病菌にいつもさらされることにより骨とくっつきにくくなることが報告されています。したがって、インプラント治療の前に歯周病の治療を徹底しておこなっておくことが、インプラント治療を成功させるために非常に大切なのです。
また、歯周病により歯を失って、上下の歯の咬み合わせがずれてしまっていることがあります。このような場合は、歯周病の治療とともに咬み合わせを整えてからインプラント手術をおこなうことになります。
なお、歯周病で歯を失った部分の骨は吸収されて減っていますので、インプラントを入れるのに十分な骨がない場合には、手術の前に骨を増やす処理が必要となることもあります。
ドクターの選び方とは?
たとえば、患者さまのインプラントに関しての疑問・質問をよく聞いて、ていねいにわかりやすく説明をして差し上げることは、患者さまの不安を取り除き信頼関係を気づくうえで不可欠です。
2010年6月15日 « トップへ » 2010年6月17日